昭和名作館

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「少年探偵団 夜光の魔人」~~金山の地図の謎を追え

少年探偵団 夜光の魔人
1957(昭和32)年/東映
監督:石原均
出演:波島進/小牧正英/中村雅子/増田順二/神田隆
主題歌:「少年探偵団の唄」宮下匡司/上高田少年合唱団/コロムビア・オーケストラ


東映の少年探偵団シリーズ第六作目。『少年探偵団 二十面相の復讐』の続編です。
二十面相が地図を狙う本当の目的は何なのか?その謎が明らかになります。

 

【あらすじ】
金山の地図の残り半分については、柳沢(増田順二)も全く心当たりがないという。警視庁や明智(波島進)らも二十面相が地図を狙う本当の目的が掴めていなかったが、そこには国を左右するような大きな秘密があるのではないかと睨んでいた。
明智らは調査のため、代々柳沢家の家老だった星川家に出向き、家宝の文箱を見せてもらうが、中身の文書は一足先に二十面相(小牧正英)に盗まれていた。
その夜、二十面相が星川の元へ現れるが、星川に変装していた明智は二十面相から家宝の文書を奪い返す。文書の内容から、柳沢の先祖は残り半分の地図の在処を三人の家老に分けて伝えたのではないか…と明智は推理。残りの家老の子孫、古谷家と河合家にも向かうが、そこでもまた二十面相が先回りして文書は奪われていた…。


本作も上映時間45分とシリーズの中でも短い作品なので、割とあっさり風味です。

今回は明智と少年探偵団が浅間山麓の星川家へ向かうのですが、汽車の中でみんなで「少年探偵団の唄」を歌ったり、靄に包まれる山中を自転車で駆け抜けたり…と、ちょっとした遠足気分を味わえるのが楽しいです。
現地の清々しい空気を直に感じられるような美しい画が観られるのが嬉しいですね。

小牧二十面相は今回も身のこなし軽やかに、少年探偵団が仕掛けた縄を飛び越えて逃走します。ただ、前作のバレエと比べると、これだけではやっぱり物足りないです。
小牧さんの華麗な舞いを活かした軽やかな演技など、二十面相の見どころをもっと作ってほしかった~!というのが正直なところです。

さて、二十面相が金山の地図を狙う本当の目的ですが…。
これについては、物語の後半で「ウラン鉱はこの二十面相のものだ」と二十面相本人の口から語られます。今回も原子力絡みの犯行だったわけですね。
当時は、ウラン探鉱が盛んに行われていた頃ですよね。
本作だけではなく、シリーズを通して、当時原子力エネルギーにどれだけの期待が注がれていたかというのが窺えます。

ダイナマイトやらなにやら持ち出して派手なドンパチやった割には、二十面相はラスト割とあっさり引いちゃったな~という感じです。
すぐ近くに地図があったのに、それを盗らずに消えちゃうなんて…目の前に地図が隠されていることに気付いてなかったのか?知ってて盗り忘れたのか?どちらにしてもオマヌケさんですね。
まぁ、そんなオマヌケなところが二十面相の可愛いところだと私は思っているのですが…笑。