昭和名作館

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「光戦隊マスクマン」~~涙の海の人魚姫

光戦隊マスクマン
1987(昭和62)年/東映
監督:長石多可男
出演:海津亮介/草刈滉一/広田一成/永田由紀/前田賀奈子/谷隼人
主題歌:「ショットボンバー全力集中」影山ヒロノブ・こおろぎ'73・SHINES


1987(昭和62)年2月~88(昭和63)2月までテレビ朝日で放送されたスーパー戦隊シリーズ『光戦隊マスクマン』の劇場版。
87年夏の「東映まんがまつり」で公開された新作オリジナル作品である。


大勢の人間の涙が地面に沁み込み、何万年もかかってできたという涙の海。人魚のレライ(池田智子)はここにしか住むことができない。イガム(浅見美那)はレライに「いつの日か結婚しよう」と言うが、それは彼女を利用するためであった。レライの美しい歌声に地帝獣ホーンドグラーの歌を干渉させると、地底を揺るがす超音波が発生し、大地震を起こす。地上では大きな地震が起こっていたが、その正体はこれだったのだ。
地底での戦闘時にレライを救ったタケル(海津亮介)は「お前はイガムに利用されているだけだ」と言い聞かせるが、レライは全く信じようとせず…。


フラッシュマン同様、全く記憶にない戦隊モノ。ただ、主題歌だけはなぜかハッキリ覚えてるので、見てたことは見てたんだろう。

まず、オープニングの歌とダンスで笑ってしまった。
あんまり戦隊モノっぽくない曲だけど、変にクセになりそうな曲だわね。劇場版の主題歌は、テレビ放送の主題歌とは別のもの。しかしオープニングクレジットでは、主題歌の表記はテレビ版の『光戦隊マスクマン』『愛のソルジャー』になっている。
オープニングの映像は劇場版用に撮影されたものらしいが、戦隊ヒーローがプールサイドで謎のダンスを披露するというのは斬新すぎるアイデアだと思った。ダンスは弱そう…(笑) 良くも悪くも、ザ・80年代って感じ。

イガムがやってるのは結婚詐欺みたいなもん。騙されているレライは美人なんだけど薄幸そうで、いかにもな画ですな。
それにしても人魚姿のレライは本当に美しい。

実はタケルはレライにほのかな恋心を抱いていたのではないかと、私は勝手に思ってる。
タケルには美緒という恋人がいるので、レライに対しては美緒への思いと同等の感情とまではいかないまでも、それに近いようなものを微かに感じてたのではないかと。この二人の間に流れる空気には、とても穏やかで温かいものを感じるのだ。そして、レライを見つめるタケルの温かい眼差しは、恋する男のそれだと思ったのだが。
二人の口から愛の言葉が語られることもなく、本当のところはどうだったのかわからないが、何も語られないところがまた意味深だな~と思ったりする。

「愛を失った者を救うのは本当の愛だ」という谷隼人の言葉が印象深い作品だった。