昭和名作館

音楽・映画・本など・・・昭和作品あれこれ。

「トラック野郎 男一匹桃次郎」~~剣道一直線

トラック野郎 男一匹桃次郎
1977(昭和52)年/東映
監督:鈴木則文
出演:菅原文太/愛川欽也/夏目雅子/若山富三郎/浜木綿子/清水健太郎/春川ますみ/左とん平/湯原昌幸/加藤嘉/ばってん荒川
主題歌:「一番星ブルース」菅原文太・愛川欽也
挿入歌:「北の流浪」野村勝夫


マドンナに夏目雅子を迎えたシリーズ6作目。
今回は九州を舞台に、桃さんの失踪やジョナサンの離婚騒動などの珍事件が巻き起こる。


ドライブイン「唐津乙女」で食べたフグにあたった桃次郎(菅原文太)は解毒のために土の中に埋められるが、そこへやってきた剣道三段の女子大生・小早川雅子(夏目雅子)に一目惚れしてしまう。一方のジョナサン(愛川欽也)は、東京の飲み屋の女・和代(浜木綿子)に熱を上げる。
雅子にいいところを見せようと道場破りに行った桃次郎だったがあえなく敗れ、姿をくらます。山に籠って修行していた桃次郎は川に流されてしまい、倒れているところを子連れ狼・袴田太一(若山富三郎)に助けられる。太一は雅子の姉・由紀の夫だった。由紀は家を出たまま行方がわからなくなっているという…。


歌丸師匠の飲尿健康法で始まる本作。師匠の元気の秘訣はこれかな?笑

今回は桃さんたちが餅すすり大会に出場するのだが、これがものすごいカオス!!地元の方々による名人芸はさすがの一言だが、それに対してトラック野郎どもが餅をすする画の汚いこと…。
さらには、桃さんがゲロった餅をマチャアキが食べてしまったり…しかも「美味い!塩味だ!」ってなんだよ!ギャーー!!これはもう、トラック野郎シリーズでも屈指の迷シーンだろう。
餅すすりって昔はテレビでよく見かけたけど最近あまり見なくなったのは、やはりちょっと危険だからなのかな。

夏目雅子は清水健太郎と交際しているという設定なのだが、二人の強い繋がりを感じさせるものもなく、あまり恋人らしくない。シミケンが棒読み演技なのも観ていて辛い。
夏目雅子がシミケンに向かって「逃げたいのね、卑怯だと思うわ!」と言うシーンがあるのだが、なんだかその後のシミケンの人生と重なるようで、ここだけ妙に印象に残った。

若山富三郎に浜木綿子と豪華なキャストを揃えているのだが、いまいち活かしきれていない印象だし、マドンナの夏目雅子も本作ではあまり魅力を感じない。
いつもの勢いもなく、パワー不足の感は否めなかった。

ばってん荒川の餅すすりと、美味しそうに塩味の餅を食べるマチャアキが強烈に印象に残った作品だった。