昭和名作館

音楽・映画・本など・・・昭和作品あれこれ。

「トラック野郎 爆走一番星」~~生まれてすみません

トラック野郎 爆走一番星
1975(昭和50)年/東映
監督:鈴木則文
出演:菅原文太/愛川欽也/あべ静江/春川ますみ/加茂さくら/田中邦衛/夏八木勲/織本順吉
主題歌:「一番星ブルース」菅原文太・愛川欽也


1976年の正月作品として公開された、トラック野郎シリーズ第二弾。
前作よりもお下品度&お笑いレベルが数段パワーアップ!!!
今回は、ちょっと知的?な桃さんが見られますよ!!!( ´,_ゝ`)プッ


見合い写真を撮りに行った桃次郎(菅原文太)。写真を託されたジョナサン夫妻(愛川欽也・春川ますみ)は、桃次郎に素敵な相手を見つけてやろうと俄然張り切る。ところが、桃次郎は姫路近郊のドライブイン「おふくろ」で出会った女子大生ウェイトレス・高見沢瑛子(あべ静江)に一目惚れしてしまう…。


冒頭、桃さん・ジョナサン・女子高生で、細川たかしの『心のこり』を合唱するところから始まるのだが、こういう修学旅行や遠足ならではの一期一会の出会い、微笑ましくっていいなぁ。桃さんの余計な一言がなければ、本当に素敵な光景なのに(笑)
先生役で特別出演している研ナオコだが、よく顏のことをネタにされるけど、若い頃の彼女って外国の女優さんみたいですごくカワイイと思うのだがね。この作品での彼女もすごくキュートよ。

今回は、桃さんが結婚を決意し、見合いをしようとする。
しかし、結婚に抱く桃さんの夢のショボイこと(笑)あんたはそんな下品な夢のために結婚するんかい!と、突っ込まずにはいられない。

そして、今回の最大の笑いどころ!
瑛子とジョナサンが太宰治の話をしているのを聞いた桃さんは、そこから太宰に異常なまでに執着し大暴走する。
…太宰治であそこまで笑いがとれるってスゴイわ(笑)
「太宰の詰合せ」には腹がよじれるくらい笑ったわ!!!映画でこんなに笑わせられるって、なかなかないわ(笑)
最近面白いことねーなー、なんか思いっきり笑いたいなーって人は、絶対観るべし!!!
文学青年(文学オッサン?)を気取る桃さんが、本当に可愛くって仕方がない。

ボルサリーノ2(田中邦衛)や、出稼ぎ父ちゃん(織本順吉)のエピソードは、取って付けたような感じがしないでもないけれど、ひとつひとつのエピソードはやっぱり泣かせる。
地方で生まれ育った私にとっては、出稼ぎだとか貧困だとかいうのは結構身近な問題だったので、最後は涙なしでは観られなかった。

「生まれてすみません」
ネタで笑わせるだけでなく、太宰の言葉がなんともいえない深みを与えている作品である。